人生を楽しく愛したい!ブログ

人生遊び研究を本気でやってます。

トイ・ストーリーを観て泣く

 

f:id:nijiiro_commune:20220525223418j:image

 

ピクサーの「トイ・ストーリー」が公開された時、私は小学生だった。

高学年に差し掛かる頃に校内にパソコン教室という部屋がはじめて設置され、Windowsが20台ほど置かれた感じだったかなと記憶している。その時はとにかく熱狂した。

OSはWindows 95でネットワークはInternet ExplorerADSLでなかなか繋がらないもどかしさをいつも抱えていた。

昼休みはパソコンを友達何人かで囲み、20分ほど待つがようやくネットが繋がる頃に休み時間が終了することが常だった。でも何度もトライしていた。

ディスクオペレーティングシステムで「フロッピーは大切に」ととにかく言われていた気がする。フロッピーは先生が管理してくれており、班ごとにラベルにグループ名を書いたりしていた。

パソコンについては全然詳しくない上に記憶が合ってるかも適当で定かではなく前置きがかなり長くなったが、それくらいの時期に公開された世界初のフルCGでありピクサー初の長編映画が「トイ・ストーリー」である。

f:id:nijiiro_commune:20220525223517j:image

ストーリーを通して何もかもにおったまげ、ただただ感動していた。

始終、「これ全部CGなんだぜ…?わかってるけど、CGなんだぜ?」という気持ちしかなかった。Windows97期のイルカのカイル君にすら、ろくに何も答えてもらえなかった自分にとっては、言葉に表せないほどCG技術のすごさに圧倒された。当然のことながら脚本がまず素晴らしく、監督のジョン・ラセターはやっぱすごい、しか言えない。ジョン・ラセターについてはあとでまた言及するが、彼の監督したピクサー作品は個人的にはすごく好きだ。今はもうピクサーの人とは言えないが、アニメーションについてはヤベェとかスゲェしか言えない自分の語彙力のなさが悔やまれるほどだなと思う。

OS Macintoshについては「トイ・ストーリー」がきっかけで言葉だけはよく認識するようになった。スティーブ・ジョブズが業績不振でApple社から追放される形で退職したくらいの時期だ。

ジョブズApple解任後、ルーカス・フィルムからピクサー・アニメーション・スタジオを設立してCEOになり、ディズニーが配給、ピクサーが巨額投資という形をとって監督はジョン・ラセター、脚本はアンドリュー・スタントンで「トイ・ストーリー」を公開、そこら辺の流れを思いながら観ると尚のこと色々アツい。

ジョブズは同時期にOS NeXTを開発していて、Apple社にNeXTを売却すると同時に再度Apple社CEOとなってMac OS Xを開発、発表へ、みたいな流れだと思う。

先述したジョン・ラセターは数年前にピクサー社内において女性社員へのセクハラ行為により解任されている。

ラセター監督のしたことは当然、許されることではないと思う。でも私は「トイ・ストーリー」が好きだから、2、3、4と作品を続けて観てきた。3まではジョン・ラセターへの告発がなかったので事実を何も知らなかったけど、4は色々を思うと複雑でしばらく観ることができなかった。

4においては、個人的な勝手な解釈だけれどジョン・ラセターに対してのピクサーの卒業宣言みたいなものなのかな、と思ったり、いろんな社会問題を考えさせられる。

だからかもしれないけど、私は小学生のときに感じた純粋なあの「トイ・ストーリー」初期の感動を忘れられない。

世界初のフルCGで長編だなんて、どんな人が作ったのか?すごい人に違いない。アニメーションがすごいのはわかるけどキャラクターひとりひとりの設定がこと細かくて、どのキャラも愛さずにはいられない。

おもちゃはやっぱり、私がいないところで動いたり喋ったりしてるんだ!とワクワクした。バズの偉そうな勘違いっぷりにも苦笑する。いつしか忘れてしまった自分のおもちゃ達に胸が痛んだりもした。

f:id:nijiiro_commune:20220525223540j:image

映画の中で、現実を知って気力を失ったバズにウッディが本音で語りかけるシーンはやっぱり泣ける。

「なんでアンディがあんたを欲しがったって?ひと目見りゃわかるだろ!あんたはバズ・ライトイヤーだ!あんたみたいになれたらって、みんな思ってるんだぜ?輝く翼、暗闇で光るレーザー、イカしたセリフ、ヘルメットだってプシュッと開いて…最高にクールだ!それに比べて俺はダメさ、俺みたいなオンボロ、アンディにはきっともう必要ないんだ」って言う。

何もかもを持っているかのように見える人のことが苦しいほどに羨ましくなっちゃう気持ちがわかるから、私はこのシーンが本当に大好きだ。

 

ウッディのすごいところは、おもちゃなのにすごく人間臭くて、でも絶対に誰も見捨てたりしないこと。そして、アンディをいつも思ってる。アンディの喜びがウッディの喜びだと感じているところ。

4までの流れも全部含めて、あらためて最初の「トイ・ストーリー」を観るとボロボロ泣いてしまう。純粋に、自分の過去の色々と重ね合わせたり公開当時に持った強烈な興味や思い出とかを含めて泣いてしまう。

 

「俺よりもすごいやつはたくさんいるよね

だけど、俺よりも君のことを気にかけるやつはいないよ ときが流れても変わらないもの 俺たちの絆 君は友達 いつも俺がいる 君のそばに」

って歌も、好きだ。思い出があるから、ただ好きだ。

今日はどうしようもなく長い文章を書いてしまった。
でも好きなことを好き勝手に書けて、よかった。