忘れない、忘れたくない
冷たい医療器具との触れ合いが連日に渡り、生身の「私の中」に入り込み続けると、その先にいる人のぬくもりが伝わることがある
わずかな指の力の入れ方とか、そこにこもった差し出し手の気持ちのトーンとか
だから人と人がからだで触れ合う時は、あたたかくやさしく在りたい
器具を通してでも伝わるものなのだから
社会の状況的に今はあまりないかもしれないけど、握手するときや日常で狭いところを通る瞬間とか、些細なときにもね
からだが触れるわけじゃない間柄や状況なら、会話やそこにいる感じそのものでそれが伝わるといいな
あったかい体温をもったにんげんのすばらしさ、生きているからあるもの
生きてしか、伝わらないもの
とてつもなく尊くて、凄まじいこと。