VIO脱毛③果たしてツルツルになるのか。
VIO脱毛をして完全にツルツルになりましたか、と問われると私は少なからず躊躇う。
これは多くの脱毛機関でも言われることだとは思うが、「“完全に” ツルツルにする」ということは不可能に近いのではないか。
そりゃそうだよな、リカちゃん人形じゃねーんだから、と思う。
こちとら生身の再生する肌を持った人間なのだ。
そこは己の細胞と生きる力の凄さに改めて感心している。ヤツらはパワーで生えてくる。アスファルトを割ってでも生えてくる樹木の根や草花のように。ガッツを感じる。
けれど、複数回のレーザー照射を受けて確実に毛は少なくなり、自己処理の回数は驚くほど減った。具体的に言えば5日に一回程度でよいかもしれない。
もちろん「これは今日何かあるかもしれないぜ!?」なんて淡い期待を抱きながら出かける日の前などは処理する(だいたい何もない)。
がしかし処理といってもなんのことはない。
時間にして3分程度、ヒョイと覗き込みサササと細い電気シェーバーで済ませれば自分的にバッチリである。
カップラーメンができる速さよりも先に終えられるくらいの自己処理だ。なんてお手軽。
脱毛中の毛の減り方についてイメージをお伝えしたいので僭越ながらイラストを描かせていただいた。
雑で申し訳ないのだがこちらが脱毛前のイメージである。もしかしたら誇張表現のためにやや盛ってるかもしれない。そう言っておく恥じらいは忘れない。
毛の密集度が詰まっている。
オイオイ、時勢が時勢なんだからソーシャルディスタンスを考えてくれよ、とでも言いたくなる密度である。
それが、脱毛するとこんな感じである。
ソシャディもバッチリ!
みんな控えめに佇んでくれている感じがどことなく健気でいじらしい。
脱毛レーザーによって抜けきり生えてこなくなった毛穴分が空き、密度が減る。
そのおかげで全体的に毛の量が少なくなるイメージだ。
そして、その時はまだ眠っている状態の毛も肌の上からレーザー照射を受けているので生えてくる時にはかなり柔らかい産毛くらいのものになった。
しかしまだ屈強な若者的な、メラメラ活気のある豪傑な毛もきちんと生えてくる。
これまで君は肌の下で地上を夢見るセミのごとくずっと眠っていたのか。
次回のレーザーによって間もなく荼毘に伏されるわけだが…。すまんな。短い人生の付き合いだった、ありがとよ。
そんな気持ちを送りながらむしろ毛を処理せず愛でるくらいの精神的余裕ができてくるのが脱毛コース終了時に得られるよいところだ。
人間とは矛盾したもので、お別れが確定するとこんなにも急にその対象に感謝と愛おしさを感じ始めるものなのか、と実感せざるを得ない。
たかがVIO部分の毛に対してもきちんと愛情の念を持ち合わせている自分は慈悲深い。
長くなってしまった。
続きは今日中に分割して改めて書こうと思う。
一個人の体験談としてご参考までに。