格好悪いくらい、好き。
誰かのことをすごいな、と思う気持ちに種類がある。
最近私の身の周りにあるのは「すごいな」に劣等感をくっつけないで済むものばかり。少しは自分に自信を持てるようになったんだな、と思う。
自分と相手を比較せず純粋に「すごいな」と思えるのはその人自身に何か気持ちの歴史みたいなものを感じられた時。
自分自身を振り返っても「一般的にはここはこうするのがいいんだろうな」と頭で考えてもそうはならない時っていっぱいある。
どうしてそのことにそんなに執着して考えを巡らせてたんだろうと思うと、きっと大切にしてきたものが何かの形で壊れてしまったり今と違う形になることが怖いからだったのかなと思う。
大切にしてきた期間が長ければ長いほど、簡単にその存在と自分の関係を変えたくなくなる。
時間をかけた分、報われたくなっちゃう気持ちもあるのだと思う。
でもこのままでは良くないと思うからどこかで踏ん切りをつけたい。だけど思い切れない。
そういう気持ちって痛いほどよくわかる。
それくらい好きなんだよ。
もう仕方がないじゃないか。
格好悪くても好きなんだ。みっともなくて情けないけど、好きなんだ。笑っておくれよ。
そう言える自分が少しだけ誇らしく思えたりもする。
だから私はみっともないほど何かに夢中になれる人の魅力をみつけることがとても好き。
格好悪いことってこんなに格好いいんだ、と思える。すごいじゃないか、と思う。
だから私もどんどん格好悪くなりたい。
恥も外聞もかなぐり捨てて誰かを好きになりたい。
夢中になってそこで終わっても悔いはない。
格好悪い無様な自分を認めて、そんな風に生きることができるようになって本当によかった。
こころの底から大好きだから、愛した日々に悔いはない。
そして今もそんな自分を大好きだから、その時よりももっと人を愛していける。
ほら見てよ、ここにはもう可能性しかないじゃん。
今、すごく満たされています。