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換気扇と恋の思い出


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夏場の換気扇は気だるい恋の温度を思い出させる。

非常にアンニュイな書き出しになってしまったが、例に漏れずこのブログにそんなに大したことはない。

 

今よりも10歳ほど若かった頃に付き合っていた人は理系出身で実に大人な雰囲気だった。

実際に自分よりも年上の人だった。

今の私は当時のその人の年齢を超えているがそれでも精神的にすごく成熟した人だったなと思う。

ウィットに富んだユーモアを静かに放つような人だった。

私は基本は「オナラぷーぷー」くらいのことで笑える人間だ。

ズボンの中でオナラをしてから片方の足首ずつ計測をしたらどちらか一方の足首出口にニオイの強度は偏るのか?などと馬鹿げた質問をしてはマジなモードで答えてもらってその都度、爆笑していた記憶がある。

理系ジョークは頭が良すぎてパンチが強い。

知らない世界の不思議がたくさんあり、少しずつ色んな新しいことを知るのが楽しかった。

それからの恋愛経験を思い返しても、夏場の換気扇はやはりセットになって色々なシーンが蘇る。

一緒に料理をしたり、ちょっとのすれ違いで気まずくなって部屋から一人が換気扇のある方へ行ったり、仲直りしたくて自分もそっちへ行ったり。

 

換気扇を回しても残る、人の家の生活の匂いが好きだ。

 

目が合うとどうしていいかわからなくなるので照れ隠しのために「ちょっとオナラしてくるわね」などと言って換気扇のあるキッチンに行く。てんでダメだ。自分にはムードというものがない。毎回そんな自分に途方に暮れてしまう。

好きな人を前にして、スマートに振る舞える人がいつも羨ましかった。

でもそんなことで笑ってくれた相手ばかりだった。間違いなく、これまでに交際した人たちはみんないい人である。こんなろくでもない人間と付き合ってくれた交際相手達には尊敬の念を禁じ得ない。

私は、自分で振り返っても決してロマンチックな恋人ではなかったと思う。でも、等身大の自分自身でいられた時間が確かにあり、どの期間においてもいい経験をしたもんだなぁと思える。

夏も終わりに近づいているからか、時々ノスタルジックに「あの人が私を思い出してくれることはあるのだろうか」なんて思う。

 

なくてもいいか。

 

こっちもオナラと換気扇の記憶だしな…なんてカッコつけてるようでかなりカッコ悪い、よくわからないことを言って終わりにしようと思う。

おかげさまでソロ活がかなり充実しており、今の生活もこれはこれでとても楽しく人生がきらめいています。

これからも最高の独身ソロ生活を極めていこうと思う。