恋愛スタイル
最近人と話していて思った。
レズビアンの恋愛の中にも多分、絶妙な探り合いがある。
レズビアン同士だからと言って気が合ったり、お互いに好意があればそれでパートナー関係が成り立つものでもない。
割と重要なのがセックスにおいてどのような役割を相手に期待するか、的なことだ。
まぁタチだとかネコだとかリバだとかそんなことを気にするわけだ。
しかしみな一応恥じらいを持つイチ乙女として、また節度ある大人として真っ昼間の明るい時間から
「こんにちは初めまして!ネコですか!?私はタチなんです!」なんて目をらんらんとさせながらの自己紹介はできないわけである。
ある程度「いいな」と思う子と仲良くなったらそこからはいよいよ接戦だ。
おやおや?ボーイッシュなのにやたらと乙女な一面があるじゃないか、とか
姉御肌だと思っていたら意外や意外、割とプライベートではメソメソちゃんなのかな?とか。
色々わかってくる。書いていて思うがどちらも最強に可愛い。単なる例なのに今、必死に興奮を抑えている。
ここはもう思いきって聞いた方がいい面もある。
ここで「ネコです」「ネコです」なんて立ち位置が同じ同士だと判明すると脳内が「Nooooooooooo!!!!」と阿鼻叫喚になる。
それは避けねばなるまい。エッチが成立しないのは大変にまずい。戦争が起きかねない。世界平和が乱れる事態だ。それを避けるためにもセックスにおける立ち位置の相性は出会ってから割とすぐに開示した方がいいかもしれない。
知らんけど。
完全ビアンさんの中ではバイセクシャルやパンセクシャルはどうも敬遠される場合もある。
「あ、なんだ…ビアンじゃなくてもいいのね…」みたいな感じを受けるというか。
個人的にはそう思われるのではないかと懸念するところなのだがそこは完全ビアンさんにどんな気持ちなのかをぜひお聞きしたいところだ。
その際はもちろんカフェ代などは全てお支払いし最大限の礼儀で折り入って丁重にお迎えしたい。
フェムさんを求めてたりボイさんを求めてたり
はたまた中性さんを求めてたり。色々だ。
好きになった人が好き、というのが本当のところではあるかもしれないが割と好みが一定する方もいらっしゃるだろう。
私はパンセクシャルなので恐らくほとんどの性を恋愛対象と言える気がする。
女の子に関しては確実に「女の子大好き!」と万歳を三唱しながら言い切れる。
男の人に関しては「うーん…まぁ、積極的に好きにはならないかもしれない。どちらかと言えば女の子が好きですね」って感じだ。
でも対象外というわけでもない。
パートナーがいる期間は人をそんな目では見ないけれどFTMさんもMTFさんも私は恋愛対象に入る。女性っぽいトーンがどこかしらに感じられる人に安心感を覚えるのかもしれない。
シンプルに「今の好み」の話だ。
みんなどのようになってもそれがその地点の自然な形なのであって、恋愛に決まりなんかきっとない。
それぞれの好みでマッチングするまで探すしかない。探すということはとても大切なこと。
自分に合うたった一人のかけがえのないパートナーを探し求める。探した先に見つかった唯一の人と一緒にやっていこうとお互いのやり方をまた探し、見つけ合っていく。
なんと素敵なことだろう!
恋愛は自分探しでもある。だって人生の一部だもの。「恋愛感情はない・できない」という選択肢も含めてだ。
私は今、そんな風に捉えているけど皆さんはどうなのかお聞きしてみたい気持ちがすごくある。
そんなことを何か書きたかった今日です。