私の感覚。
前髪を揃えるのはいつも決意が固まったとき。
歯を磨く時間が長くなるのは考えごとが深刻なとき。
つまらないとすぐに手をいじってしまう癖、
ごはんを食べる癖で自分が今どういうスキンシップを求めてるのかがわかってニヤついたり。
やたらと首元が暑いときは人からの目線が気になるとき。
汗の種類で緊張の度合いを測ったり。
雲が流れるスピードと過ぎてしまったあれこれを重ね合わせるとき、
夜空の下で咲く花びらに誰かの口癖を思い出すとき、
みんなみんな今の私からの大切なサイン。
私が思う以上に、直感や体の感覚は私という人を教えてくれる。
私しか知らないこの感覚を、誰かと分け合う幸せを知りたいのさ。
欲張ってもっともっと知っていきたいのさ。
そしてどうしようもなく誰かの直感や感覚と深く強くつながりたくなってしまう、こんな夜。
ひとつの夏が終わる気配を感じた。